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エルメス
2016/04/25実はすごい!エルメスHERMESのボリードってどんなバッグ?
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ボリードってどんなバッグ?
エルメスのボリードは1923年に初めて発売されたハンドルタイプのバッグです。
ボリードが発表されたとき、そのデザインでかなりの話題をさらいました。理由はそれまでバッグに使われることのなかったファスナーが使用されていたためです。
ファスナーといえばその当時は洋服や車の幌を留めるために使用されることがほとんどであり、バッグに使うことはありませんでした。
エルメスは新しいバッグを作るにあたり、馬車から車へと交通手段が変化するのに合わせて、車で使うためのバッグを作ることを考え出しました。
エルメスは車で持ち運びをする際に中身が飛び出ることがないようにするためにはどうするのか、思案をしていたときに、カナダでこのファスナーという素材に出会い、それをバッグに応用することを即決したとされています。
そのあまりの便利さにそれからファスナー付きのバッグが次々と発売されるきっかけとなったのがこのボリードというバッグになります。 -
ボリードの歴史
ファスナーを使用したボリードの原型となったバッグが1920年に発表されました。
その当時はまだボリードという名前ではなくブガッティという名前でした。
ブガッティはその名の通り、フランスの高級自動車ブガッティから名づけられており、当時のブガッティのフロント部分にあったラジエーターのかたちからこのバッグをデザインしました。このことからブガッティという名称を付けたと言われています。
ただ、この上部が楕円型となっているバッグは当時すでに存在しており、そのバッグを総称してブガッティタイプと言われていたことからエルメスは1923年に名称を変更し、「ボリード」として再度発表をしました。
ちなみにボリードという名称には「スーパーカー」というような意味があり、車とブガッティを連想させる名前になっています。
1923年の発売以降、走る宝石箱というような愛称が付く高級自動車のブガッティと同じように人気を集めたボリードですが、1950年に入ると受注生産商品となったことによって一時期エルメスのレギュラーラインナップからは姿を消すことになります。
しかし、1982年に再度コレクションで発表されるとそこからエルメスの定番アイテムとして常に人気のアイテムとして不動の地位を築いています。
カジュアルもフォーマルも使えるこのボリードというバッグはエルメスの中でも特に使い勝手の良いアイテムだと今でも評価の高いバッグとなっております。