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洋服
2018/09/28古着の年代を知るために押さえておきたい特徴
近年、プレミア古着といったように、希少性の高い古着の人気が再燃しています。 中には、デニム1本数十万で取引される大変貴重な古着も存在しており、新たな価値の見方が増えています。 では、希少価値の高い古着の年代の知るためには、どこをチェックすればよいのか、少しづつ紐解いていきたいと思います。
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古着の年代は縫い目のここを見る!
古着の年代は、縫い方でもわかる事があります。年代が古いもので非常に有名な縫い方がシングルステッチです。
シングルステッチとは、その名の通り、一本の線で縫った縫い方です。70~90年代のヨーロッパ古着には、よく見られる手法です。 仮にタグが欠品してあっても、このシングルステッチを見れば、いつの物かがなんとなくわかると言う事ですね。なぜシングルステッチなのかは、その時の技法にもよるのかもしれませんが、定かにはなっておりません。
もう一つステッチで抑えておきたいのが、チェーンステッチです。チェーンステッチもその名の通りなのですが、糸が鎖に見える事からその名が付いています。 糸で輪を作っていきながら針を刺していく手法で、装飾の刺繍に使われ、主にビンテージのワークシャツの刺繍に使われる事が多いです。 ヨーロッパでは、洋服に刺繍をする習慣はなかったらしいのですが、洋服に刺繍されるようになったのは、アメリカに伝わってからだと言われています。 古き良きアメリカの手法なのですね。
糸の種類やテンション(糸の張り)によっても年代を把握する事ができ、レーヨン糸を使ったテンション緩めのビンテージ古着は人気とされています。 -
古着の年代の見分け方~ボタン編~
ヴィンテージ古着を見極めるなら、ボタンで見るのも非常に面白いです。年代によって様々なボタンが存在しますが、年代を表す上で最もわかりやすいのが、どんな装飾がされているかです。
40年代に使われたボタンは、きめ細やかな凝った細工が施されている事が多く、職人の手で一つ一つ丁寧に作られている事がわかります。 こういったボタンは希少価値が高く、1個だけでも高額で取引される場合があります。
ヴィンテージのボタンで必ず上がる有名なボタンが、「月桂樹」ボタンです。通常ブランドの刻印の入るボタンが、月桂樹になっている場合は、大戦モデルといわれるヴィンテージ品かもしれません。大戦モデルとは、第二次世界大戦中にアメリカで作られたデニムで、物資不足が問題となる中で、生産性効率を図ろうと、軍衣料と同じボタンを使用した事が始まりだと言われています。月桂樹以外にも星が刻印される事もあり、ワンスターボタンなどと言われる事があります。
刻印だけでなく、ボタンの仕様にもいつの年代なのか、判断できる場合があります。その中でも有名なのが、「チェンジボタン」です。 チェンジボタンは、直接ボタンを生地に縫うのではなく、ボタンを別のリングに通して、生地とボタンを固定させるシステムです。 これを使う事により、一つのジャケットで様々なボタンを気軽に楽しめるメリットがあります。このチェンジボタンは40~50年代によく見られた手法です。 -
古着の年代は使っているZIPでわかる!
古着を語るなら、ジップも忘れてはなりません。ジップといえば、現在ならYKKやriri、ランポなどが思い浮かぶかもしれませんが、ヴィンテージの古着で、よく話題にあがるのは「TALON(タロン)」ジップです。
タロンジップは、最初にジップを開発した会社として有名で、1910年にフックレスという社名でジップを世に知らしめました。フックレス社は1930年頃に、タロン社に社名を変更しており、フックレスの刻印のあるジップは、1930年以前の物だという事がわかります。年代毎にタロンジップは形が変わっており、その形によって年代を知る事ができます。 この文面のタイトル画像は、棒形のタロンジップと呼ばれており、50~70年代のジャケットなどによくみられる形になります。
他にも涙のような形をしたタロンジップは、涙タロンと呼ばれたり、その読み方もユニークなものが多いです。タロンジップの中でも数字の「42」の刻印のあるものは、性能が高く、デザインも良いとされ、名作品と言われる事もあります。こちらのジップは60年代に使用され、70年代に一気に広まったそうです。 -
古着の代表格 ヴィンテージデニム
ヴィンテージの代表格といえば、やはりヴィンテージデニムです。ヴィンテージデニムとして特に人気が高く、有名なのがリーバイスです。
リーバイスは、年式を把握する上で様々なチェック項目があります。ここでは、簡単なリーバイスのチェックを行っていきます。
ヴィンテージのリーバイスかどうかの判断をする際には、まず、トップボタンの裏をチェックしてみてください。トップボタンの裏には様々な情報が隠れています。まず、刻印6のリーバイスは、ヴィンテージリーバイスの中での最もポピュラーで、数も多くでております。刻印6は、1969年から販売されたデニムで、フラッシャーの記載にあった1966からとって「66モデル」と言われる事もあります。
そもそもこの刻印の数字もしくはアルファベットは一体何のためにあるのか?というと製造工場やその地域を表していると言われています。この刻印の中でも数字の2とアルファベッドは、非常に希少性が高く、市場でも数十万で取引される事もあります。この刻印がついたのが1950年代と言われており、刻印によって大体ではありますが、年式を調査する事が可能です。 ちなみに1950年代以前には、数字などの刻印がなく、トップボタン裏の形によって判断が可能です。 こういったヴィンテージのデニムでデッドストックの状態もしくは綺麗な保存状態のデニムは世界でも数本と言われています。 -
最後に
一言で古着と言っても様々なものがあります。縫い目だけで判断する事は難しいですが、古そう、と思った時に縫い目を見てみると、大体の年代が分かって面白いかもしれません。
古着の一部はヴィンテージ評価の付くものもあったりと、何気なく集めていた古着が貴重なものだったという事もあるかもしれません。
縫い目以外にもいろいろな部分を見る必要がありますが、全部を覚えるのはなかなか難しいかもしれません。売ろうかな、と考えた時に分からないかもしれません。
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