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2018/09/19S.T.デュポン 気になる開閉音

デュポン

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S.T.デュポン 気になる開閉音

S.T.デュポンのトレードマークとも言える開閉音。
「キーン」と甲高くなるあの音に多くの大人たちが魅了されました。

暗い店内、どこからともなく聞こえる「キーン」という金属音。
着けられるタバコの火。 その仕草は経験豊富な大人の証明でした。

デュポン以外でこの開け閉めした時の音はあまりありません。
ただ高いライターと聞くとこの「キーン」という音をイメージするのではないでしょうか?
人によっては「キーン」という音がしないから偽物、コピー品という方もいますが、必ずしもそうとは言えません。

今回はこの「キーン」という音がなぜなるのか、違いはどこで現れるのか、綺麗な音を保つためにはどうすればいいのか、この開閉音の秘密をご紹介致します。

  • S.T.デュポンの象徴

    S.T.デュポンの象徴
    S.T.デュポンの象徴とも言える「キーン」という甲高い開閉音。
    まさに人気の一つのポイントと考えても良いかと思います。今やこの音はアイコン的な存在となりました。

    しかし、この音は元々意図して作られたものではなかったんです。「音」に関してはS.T.デュポンは保証しておりません。
    個体差もありますし、当然使用していると音が弱くなるなど、変化もあります。
    また、音が鳴るように直してください。という要望は受け付けて貰えません。もしも綺麗な音が鳴るのであれば、大事にしてあげましょう。

    この「開閉音」は、材質と作りが生み出したものだったのです。
    勢い良く開いたカバーの振動が本体素材に反響して音が発生します。
    また、蓋の裏に設置されている「化粧板」(反響板と呼ぶ方もいらっしゃいます)に音がさらに反響して大きな甲高い音が産まれます。
    間違った知識に音がしない物は偽物、と判断される方がいます。
    もちろん音が鳴らないと怪しいですが、この化粧板が無いもの、そもそも音がしない物、長年使用してならない物もかなり多く中古では出回っています。
    むしろ偽物は音まで再現しようとしてきますので、開閉音では判断しないようにしましょう。


    化粧板というパーツは【蓋の加工後を隠すためのパーツ】です。存在自体に実用的な意味はありません。
    ラグジュアリー性を高める為に醜い部分は隠すということですね。
    それが見た目だけでなく、音にも魅力を加えていたと思うと、デュポンライターには不可欠なパーツです。
  • 開閉音が鳴るモデル

    開閉音が鳴るモデル
    先ほどもお伝えしましたが、デュポンライターの全てのアイテムに音が出るわけではありません。
    むしろならない物の方が多いと考えた方がいいでしょう。

    ライン2、ギャツビーの2つのラインは化粧板が使用されているモデルの為、開閉音は聞くことができると言われています。
    個体差がありますので、鈍い音の物もあれば、殆ど音がしない物もあります。
    生き物に似て、高く透き通るようなきれいな音を鳴らすものもあれば、低く響くような音を鳴らすものもあります。
    デュポンは音を保証していませんし、偶然音が鳴るものとして考えていますので、開閉音を聞くことが出来ると言われていると記載しました。

    また、全てのモデルがならないというわけでもありません。
    完全な個体差がありますね。化粧板が無くても本体自体が音を鳴らすこともあります。
    化粧板はあくまで反響させているとお考えください。
    購入する際には必ず自分の目で見て、手で触れてみて購入することをオススメ致します。


    当然ですが、マキシジェットやミニジェット、デフィ エクストリーム、モン・デュポン、ライン2トーチのような安価なライン・モダンラインでは音は確認できません。
    何でも音が鳴ればいいというものではありませんので大人の余裕を持って楽しみましょう。
  • 開閉音を維持するために

    開閉音を維持するために
    開閉音を維持するためにはとにかく大切に扱うことです。
    開閉音が劣化する原因は過度の開閉によるパーツのズレや緩み、本体のキズ、化粧板のキズ・劣化・紛失によるものが原因となることが多くあります。

    落下によるダメージはよく聞くことがあります。
    長い期間使用することで落としてしまうこともあるかと思いますが、とにかく落下の可能性を0に近づけましょう。

    また、過度の開閉によってパーツのズレやパーツのダメージが加わります。
    優しく開閉し、必要以上に使わないということを心がけましょう。
    考え方は楽器の扱いに似ているかもしれません。
    音を維持する為に、プロは楽器をぶつけないよう細心の注意を払い、非常に丁寧に使用します。
    デュポンも音を維持する為に丁寧に扱うようにしましょう。


    化粧板に関してはネジで固定されています。
    開閉を繰り返すことでネジの固定が弱まり化粧板を知らず知らずのうちに落として紛失してしまうこともあります。
    また、落とさないにしても、緩んできた際にケースにあたり震えが悪くなることもあります。
    定期的にススを払うなどするメンテナンスの際、ネジの緩みを直すなどこまめに気を配ることが大切です。
    出来るだけ購入当時に戻すことが一番の保存方法です。
  • 最後に

    デュポンライターはライターの王様です。
    大切に長く使えるように、丁寧に扱いましょう。
    生き物と同じで愛情を注いだだけ応えてくれます。

    使用していく間に緩みで音も低くなってくるかもしれませんが、人間と同じように年を取り音が低くなっているのです。
    丁寧に扱えばそれだけ綺麗に音が変わっていきます。
    時計や車と同じように、一緒にいる時間が長い人生のお供となります。気を使ってあげてください。

この記事を監修した担当者

  • 吉本訓典,AACD協会基準判定士、リユース営業士,エコスタイル鑑定士

広尾店、銀座本店の鑑定士を経て店舗サポート課に配属され複数店で鑑定士を経験。
エコスタイルのコンテンツのコラムや買取実績などを担当。鑑定士で培ったブランド知識やメンテナンスの知識を活かしコンテンツを制作している。
    吉本訓典,AACD協会基準判定士、リユース営業士,エコスタイル鑑定士

広尾店、銀座本店の鑑定士を経て店舗サポート課に配属され複数店で鑑定士を経験。
エコスタイルのコンテンツのコラムや買取実績などを担当。鑑定士で培ったブランド知識やメンテナンスの知識を活かしコンテンツを制作している。
    エコスタイル
    吉本訓典
    AACD協会基準判定士、リユース営業士
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    広尾店、銀座本店の鑑定士を経て店舗サポート課に配属され複数店で鑑定士を経験。
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