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2021/08/02ナイキのプレミアムスニーカーについて

ナイキのプレミアムスニーカーは数が多いことで有名ですが、具体的にどのようなものかご存じですか?

最近の発売直後の転売によるプレミアムではなく、長年にわたり人気の高い本当のプレミアムスニーカー。少しではありますがご紹介します。
  • エアジョーダン1

    オリジナルは1985年にリリース。
    ●バスケットの神様エアジョーダンのためにナイキが用意した特別な靴
    ●デットストックだと取引金額30万円を超える物も
    ●20を超えるカラーバリエーションがオリジナルは確認されている。
    ※画像はOG復刻モデルです。
  • エアジョーダン1の歴史

    エアジョーダンの始まりは、ナイキとマイケルジョーダンがスポンサー契約を結んだことが始まりです。ノースカロライナ大学バスケットボールチームの中心人物であったマイケルジョーダンがシカゴ・ブルズに入団。マイケルジョーダンは大学当時履いていたコンバースではなくナイキとスポンサー契約を結ぶ。

    本人はアディダスと契約を結びたかったがナイキは「年間50万ドル(約5000万円)の5年契約」という破格のオファーで契約を獲得。その彼の為に特別に用意したバスケットシューズがエアジョーダン1。インパクトのあるカラーコンビネーションと大きなスウォッシュが特長的で話題となる。

    エアジョーダン2以降は規定によりアッパーにスウッシュを入れることができなくなった為、いかにも80年代のバスケットシューズらしいデザインはシリーズ中このモデルのみとなる。

    公式戦で着用していたのはホワイト/ブラック/レッド(ホーム戦)とブラック/レッド(アウェー戦)の2カラー。ちなみにブラック/レッドのカラーリングはNBAのユニフォーム規定(白、または黒の割合が51%以上であること)に接触し履くのを禁止された。
  • エアジョーダン1復刻モデルについて

    エアジョーダン1が初めて復刻されたのは1994年のこと。その際はブラック/レッド、ホワイト/ブラック/レッドの2色展開のみだった。それからしばらく復刻されることはなかったが2001年から徐々に復刻モデルがリリースされるようになる。

    2001年に発表された2001足限定モデルやオリジナルでは日本未入荷であった待望のブラック/ブルーがリリースされるなど、復刻モデルでもプレミアム価格が付くモデルは多数存在している。

    RetroとOGの2種類の復刻が存在
    ・Retro
    オリジナルの雰囲気を残しつつディティールやカラー、素材使いに独自のアレンジが加えられているモデル。
    ・OG
    オリジナルスペックを可能な限り忠実に再現しているモデル。
  • DUNKについて

    オリジナルは1985年にリリース
    ●全米大学体育協会のバスケットボール強豪校の足元を支えた名作バッシュ。
    ●ストリート系ファッション流行で大ブレークしたナイキの代表モデル。
    ●2002年からスケボー用にスペック変更したダンクSBもスタート。
    ※画像はオリジナルではなくQS復刻モデル。

  • DUNKの歴史

    BE TRUE TO YOUR SCHOOL(自分の学校に誇りを)をテーマにNCAAのバスケットボール強豪校のスクールカラーをバスケットシューズに落とし込むという斬新なアイディアで採用したモデルで1985年に発売。その当時は多くのカレッジやハイスクールのバスケットボールプレーヤーが愛用していたバッシュという位置づけの靴だった。

    オリジナルリリースから14年経過した1999年に初めて復刻。たちまちストリート系ファッションアイテムとして大ブレーク。様々なアーティストやショップとコラボしたモデルを発表するなど豊富なバリエーションが用意されている。2002年にはスケートボードカテゴリーであるナイキSBにおいてダンクSBがラインナップされ、ストリートシーンに欠かせないスニーカーとなっている。

    DUNKはバスケットボール強豪校のイメージカラーを使用した限定カラーのシューズを展開していたことで知られ、各カラー今でも人気があります。

    ミシガン大学カラー ネイビー×イエロー
    ミシガン州アナーバーにあるミシガン大学のスクールカラーを配色したもの。
    オリジナルの中でも一番人気が高いモデル。

    シラキュース大学カラー オレンジ×ホワイト
    ニューヨーク州にある私立大学。
    NBAで活躍するカーメロ・アンソニー選手の母校。

    アイオワ大学カラー ゴールド×ブラック
    アイオワ州アイオワシティにある州立の総合大学。チーム名はホークアイズ。

    セントジョーンズ大学カラー レッド×ホワイト
    ラザリスト宣教会が創立した大学。
    ニューヨーク州クイーンズに本部を置き、マンハッタンにもキャンパスを有する都市型大学

    ネバダ大学ラスベガス校カラー グレー×スカーレット
    NCAAトーナメントを制するなどスポーツの名門校

    ケンタッキー大学カラー ホワイト×ブルー
    過去8度もトーナメントを制しているNCAAの名門チーム
  • AIR MAX95について

    1995年にリリースされたランニングシューズ
    ●ハイテクスニーカーブームの火付け役
    ●オリジナルは全部で9色。一番人気はこの通称「イエローグラデ」
    ●ピーク時は30万円以上で取引された。
    ●現在エアマックス95はNIKEiDとして自分だけのオリジナルカスタムオーダーができるようなっている。
    ※画像はオリジナルではなく復刻モデル。
  • AIR MAX95の歴史

    1995年に誕生したエアマックス95。これまでのスウォッシュが入っていたデザインをやめ、全く異なったデザインを採用したことで大きな話題となった。デザインしたセルジオ・ロザーノ氏は「賛否両論あったがこのデザインを通してよかった」と2015年に来日した際に語っている。

    人体をモチーフにしたという斬新なデザインはストリートシーンで大ヒット。今までバスケットシューズが保持していたストリートシーンの主役の座をランニングシューズが奪った瞬間である。

    またエアマックス95はアメリカ発信ではなく日本発信でヒットし流行を作ったモデルでもある。リーボックのインスタポンプフューリーと共に90年代のハイテクスニーカーブームを牽引。当時の熱狂ぶりは凄まじく「マックス狩り」のような社会現象まで引き起こした。数年でブームは終息したが現在もエアマックス95は伝説のスニーカーとして多くのファンから支持を得ている。
  • ナイキ×カニエウエスト プレミアムスニーカー 「YEEZY」モデルについて

    カニエウエストといえばヒップホップシーンの重鎮かつファッションアイコンとして絶大な人気を誇るアーティストである。そんな彼がナイキとタッグを組んでフットウェアをリリースしたことが大きな話題となったのがAIR YEEZYエアイージー。

    その第一弾が2009年に限定数量でリリースされると需要と供給のバランスからプレミアム価格はうなぎ登りとなる。その後、2012年にエアイージー2、2014年にはレッドオクトーバーと呼ばれるエアイージー2も登場。しかし2014年を最後にカニエ・ウエストはナイキからアディダスへの電撃移籍を決める。

    「マイケル・ジョーダンもデザイン料5%もらってたんだ、俺ももらってしかるべきだろう」とナイキに訴えたところ、「あなたはプロのアスリートではないでしょう」と一蹴されたことが原因だとされている。

    2015年にアディダスとコラボしたアイテムYEEZY BOOSTイージーブーストも発売から絶好調。ブーツタイプやローカットなどナイキ時代よりも豊富なバリエーションが用意されている。
    ※画像はナイキと決別しアディダスとコラボして制作したイージーブースト350の第二弾モデル。
  • まとめ

    ナイキのプレミアムスニーカーは復刻したものが多く、復刻前のオリジナルのものがプレミアムスニーカーとして取り扱われています。

    復刻する=非常に人気が高い ということなのでしょうね。正直なところプレミアムスニーカー、当時のモデルの未使用に近いものはほとんどなく、希少価値の高いアイテムです。

    もしお持ちの方がいれば、大事に保管するか、人気の高い今売却するのがいいかもしれませんね。

この記事を監修した担当者

  • エコスタイル
    吉本訓典
    AACD協会基準判定士、リユース営業士
    エコスタイル鑑定士

    広尾店、銀座本店の鑑定士を経て店舗サポート課に配属され複数店で鑑定士を経験。
    エコスタイルのコンテンツのコラムや買取実績などを担当。鑑定士で培ったブランド知識やメンテナンスの知識を活かしコンテンツを制作している。