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2021/08/02古着の臭いは何が原因?落ちづらい古着の臭いを落とす方法

古着の臭いは独特で落ちづらいですよね。今回は古着の臭いの原因と、落とし方をご紹介します。独特の臭いが古着らしくていいという方もいるかもしれませんが、基本的に臭いはない方が印象がいいので落としたくなった時に試してみてください。

古着は独特のにおいがして気になる人は非常に気になるかと思います。何とも言えないニオイが気になって気に入って購入したもののあまり使用できないまま保管している、という方もいるかもしれません。
普通に洗っただけではなかなか匂いが取れず、柔軟剤でニオイを上書きしようとしてみてもうまくいかないので、あきらめているかもしれません。

今回はあのニオイが一体何なのか、独特の臭いをどうすれば落とせるのかをご紹介します。ニオイがきつくて着られないというものでもあきらめずにチャレンジしてみてください。
  • 古着の臭いは何が原因

    古着の独特な臭いの原因は複数ありますが、どれか一つではなく大体複数の要素が組み合わさってきついニオイになっています。複合臭と呼ばれるもので、古着ライクな人の間ではあのニオイがいいという強者がいますが、大体嫌われるので最近では脱臭済みのものを並べているお店が増えています。

    臭いの要素としては、今までの所有者の汗や皮脂などが酸化した臭い、体臭、湿気による雑菌の繁殖、たばこなどの生活臭、海外仕入れの服の場合は輸送時の防虫剤、お店のお香、輸入時の一括クリーニングの臭いなどです。

    最近はオゾン脱臭などを行うところが増えたり、一度クリーニングで綺麗にしてから販売するようになり始めたので、あまり気にならなくなってきました。
    デニムなど味を出すために洗わないということがあり、そういうものが古着屋に並んだ時に独特な臭いがしてしまいます。
    買うときにカビのような、汗のような、生乾きのようなにおいがするものは大体の場合雑菌が原因になっているので、繊維の奥まで染み込んだ臭いは根気強く落とす必要があります。
  • 古着の臭いを落とす方法

    古着の臭いを落とす方法は複数ありますが、洗えるもの、洗えないもので対処が変わってきます。デニムやシャツなどは洗えますが、セーターやアウターなどは洗濯することが難しいので、洗濯以外の方法を取りましょう。

    天日干し
    簡単ですが天日干しするだけで改善することがあります。湿気が原因で雑菌が繁殖した場合、乾燥と日光で改善することがあります。数日天日干しすればいいでしょう。ただし生地が傷みやすいので色柄物は日焼けに気を付けましょう。

    スチームやお風呂場で湿気を与えて干す
    臭いの原因を蒸気、水分に吸着させて、乾燥させるときに臭いが一緒に改善されます。ただし雑菌由来の臭いは消えないので、たばこやお店のお香の臭いを取りたいときに使用できる方法です。

    洗濯する
    洗えるものであれば洗濯してしまいましょう。原因そのものが落ちれば臭いはしません。ただ普通に洗っても落ちないものが多いので、漂白剤を入れてつけ置きしたり、お湯で煮沸したり、ひと手間加えることが多いです。

    重曹をかけて一晩おく
    重曹をかけてもみ込んで、一晩おいた後に重曹を落とす方法です。皮脂や汗などの酸化した臭いや、たばこなどの臭いにもある程度効果があります。古着の中には洗えない革ジャンなどがあるため、重曹と洋服を袋に入れて、フリフリして一晩おき、次の日に粉を落としてふき取ったり、掃除機で吸い取ると改善されます。

    重曹を溶かしたお湯につけ置く
    この場合は洗濯とセットですが、洗濯する前に50度ぐらいのお湯に重曹を溶かし、古着を漬け込んでから洗う方法です。漬け込む際には温度が下がりづらいようにタライの上にラップをすると効果的です。30分~1時間ほど漬け込んでおくといいでしょう。

    酸素系漂白剤につけ置く
    重曹と同じく漬け込む方法です。酸素系漂白剤を40~50度のお湯に溶かして漬け込みます。除菌や汚れを落ちやすく効果があるので、古着の根深いにおいのもとを取りやすくなります。液体の場合は効果がやさしく、粉末の場合は効果が強いので素材によって使い分けましょう。

    ドライヤーでニオイを飛ばす
    揮発性の臭いがするものに効果的です。たばこやお店のお香の臭いなどに効果的です。効率的に行うのであれば、大きな袋の端の方を少し切り落として洋服を入れ、ドライヤーと袋を連結させて温風を出します。一部だけ厚くなりすぎないように動かしながらドライヤーの温風を通しましょう。

    消臭スプレーを使う
    一番入りやすい消臭方法です。市販の消臭スプレーを服が濡れる程度に吹き付けて乾燥させる方法です。水溶性の臭いに効果がありますが、根本的な解決にならないことが多い方法です。一時的に臭いが抑えられるかもしれませんが、できるなら洗って綺麗にした方がいいでしょう。

  • 古着の臭いは周りはどう思っている

    古着の臭いは、古着を好む人からすると心地いいもののようですが、一般の方の知恵袋投稿などを見ていると、汗臭い、変なにおいがする、独特の臭いがきつい、と思われているようです。

    古着にもいろいろあるので、ニオイがしないものもありますが、家の中が古着でいっぱいの場合、自分では気づかなくなっている可能性があります。基本的に購入した服は一度洗っているはずなので大丈夫だと思いたいですが、もしも洗っていないというのであれば新品だろうと古着だろうと一度洗ってから着ましょう。

    古着に囲まれているために、ネット上では古着臭いといわれたという口コミも見受けられました。自分では気づいていないこともあるので、基本は洗って、できれば脱臭の工程も入れておくと安心です。
  • 古着の臭いが落ちない場合は

    染み込んで落ちない古着の臭いは、無理に落とそうと何度も洗っていると服を傷める原因です。いくつか試しても落ちないという場合や、洗えないもので綺麗にしたいという場合はあきらめてクリーニングに出すことをおすすめします。

    クリーニング屋さんに依頼すれば、洗えない衣類であっても綺麗にしてくれます。ただ、通常のドライクリーニングを依頼するだけではニオイまできれいにならないことがほとんどです。ドライクリーニングでは皮脂汚れしか落ちないため、ニオイを取るには水洗いも依頼したり、脱臭コースで依頼する必要があります。オゾン脱臭などを行ってくれるところはしっかりとした効果が見込まれるので、安心して依頼できます。

    自宅でコートを洗うということはなかなか難しいため、クリーニングを利用しますが、大きなチェーンのクリーニング店や、規模の小さな個人経営のクリーニング店では対処しきれない可能性があります。きちんと脱臭コースを売りにしているところに依頼するのをオススメします。
  • まとめ

    古着の臭いは独特で、落ちづらいものです。古い洋服のニオイなのか、カビの臭いなのか埃っぽいニオイなのか何とも言えないニオイがするため、気になる方は気になってしまいます。

    最近では古着屋の方でも臭いを気にしだしたため、事前にクリーニングをして販売をしたり、オゾン脱臭をすることでできるだけ臭いが出ないようにしています。お店によっては今でもお香を焚いていることがあり、独特な臭いはお香だけになっているようです。

    購入した後は一度自分で洗うと思いますが、古着の臭いは一般の人で気にする方が多いニオイです。普通に洗って落ちないニオイの場合、ひと手間加えますが、それでも落ちない場合はクリーニングで脱臭してもらうことをおすすめします。

    古着ではなくブランドの中古服を扱うリユースショップであれば最近のものが多く並び、状態チェックを厳しく行っているので古着の臭いを気にする必要はありません。ヴィンテージ感のある古着ではなく、中古服で大丈夫という場合はリユースショップを利用することもおすすめです。

この記事を監修した担当者

  • エコスタイル
    吉本訓典
    AACD協会基準判定士、リユース営業士
    エコスタイル鑑定士

    広尾店、銀座本店の鑑定士を経て店舗サポート課に配属され複数店で鑑定士を経験。
    エコスタイルのコンテンツのコラムや買取実績などを担当。鑑定士で培ったブランド知識やメンテナンスの知識を活かしコンテンツを制作している。