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2022/09/02並行輸入品の買取は普通の買取とは違う?価格に差が出る理由とは

並行輸入品の買取は正規品の買取とは違うというのはご存知でしょうか。今回は並行輸入品の買取を依頼した時に起こることをいくつかご紹介しますので、購入や売却を検討している方の参考になればと思います。

並行輸入品と聞くとどういうイメージを思い浮かべるでしょうか。安く購入出来たり、百貨店やショップで売り切れている商品を購入できるというイメージがある方がいれば、偽物、リスクがあるというイメージを持っている人もいます。

今回は並行輸入品の買取を依頼した時に起こる事、正規品との違いなどをご紹介しますので、買取を依頼した時に戸惑ったことがある方や、並行輸入品を買取にだす不安がある方に見てもらえればと思います。
  • 並行輸入品の買取はいつもの買取とは少し違う

    並行輸入品の買取は正規品の買取とは感覚が違うことが多く、戸惑う方もいるかもしれません。

    買取を依頼した際に断られてしまったり、価格が正規品よりもかなり安く買取されてしまうなどマイナスの面があったり、逆に正規品よりも高く売れることがあるなど、ブランドや買取店によってさまざまな反応をされます。

    ただ一般的に正規品よりも厳しく確認されることがほとんどです。付属品の有無を聞かれたり、どこで購入したかを聞かれることがあります。並行輸入品は正規品よりも安く購入できるメリットがありますが、逆に買取を依頼するときにはデメリットになることがほとんどですので、ブランド品を購入する際にはある程度理解しておきましょう。

    並行輸入品かどうかは洋服だとわかりやすく、厳しく査定されるのも洋服です。見分ける方法などはこちらで詳しくご紹介しております。
    >>並行輸入の洋服は何で見分ける?日本国内の商品との違いとは
  • 並行輸入品は買取店によっては断られる

    並行輸入品は買取の際に買取店に断られることがあります。買取ができる場合であっても普段以上に厳しく査定去られるなど、通常の買取とは雰囲気が変わったように感じるかもしれません。

    並行輸入品の査定ができない、もしくは厳しくなる理由は、正規輸入品と比べると販売段階で偽物が紛れ込んでしまっていることがあることや、真贋できるポイントが通常よりも減ってしまうことがあげられます。
    真贋で偽物を見抜く力がない買取店の場合は並行輸入のブランド品は買取しないというところもあるので、同じブランドを持ち込んでも片方は買取OKで、片方は返されるということがあるので注意が必要です。

    また、一部のブランドにおいては国内でサービスを受けられないということがあり、再販が非常に難しいことから買取を断るということがあります。特定のブランドだけ本物、偽物関わらず査定しないと決めている場合もあります。
  • 並行輸入品と正規品との違いとは

    並行輸入品と正規品の違いはご存知でしょうか。簡単にご紹介します。

    正規品は日本国内の正規代理店が輸入し、小売店に販売したものです。代理店がそのブランドと直接契約し、間に第三者が入っていないのが正規品です。

    並行輸入品は正規代理店を通さずに日本国内に入ってきたものです。個人や並行輸入業者が海外で買い付けを行ったり、海外の業者を通してブランド品を仕入れているものを差します。

    海外旅行で購入したブランド品も並行輸入品ですので、例えばフランス旅行に行ったときに現地で購入したエルメスやルイヴィトン、シャネルのアイテムなどは並行輸入品になります。

    購入時の付属品やタグの情報などが正規品と違うので査定時にわかるものもあり、見てわかるものは買取金額で差が出ることが多い特徴があります。

    より詳しくこちらの記事でご紹介しています。どういう違いがあるのか知りたいという方はこちらもご覧ください。
    >>並行輸入品とは?正規輸入との違いとメリット・デメリット
  • 並行輸入品の買取が安くなる理由

    並行輸入品が安くなる理由をご紹介します。並行輸入品は買取可能であっても買取価格が安くなることがほとんどです。ご紹介する内容以外にも理由がある場合がありますが、今回はほとんどの買取店で共通するものを紹介します。

    再販価格が安くなる
    並行輸入品と正規輸入品が並んでいると正規輸入品を選ぶ方が多いため、並行輸入品は安く販売しないといけません。再販が難しくなるため、買取価格に影響してきます。

    アフターサービスの違い
    ブランドによっては正規品と並行輸入品でアフターサービスに差をつけています。有名なブランドではブライトリングがあり、以前は並行輸入品に関しては修理やオーバーホールを受け付けないという対応でした。修理などを正規で受けられないことからかなり金額が下がっていました。独占禁止法など様々な影響もあり対応を始めましたが、いまだ明確に差があります。
    ブランドによりますが、アフターサービスの価格が倍になってしまうなどの影響があるため、買取価格に影響しています。
  • 並行輸入品の方が買取で評価されるブランドもある

    並行輸入品の方が買取の時に評価されるブランドも一部あります。

    有名なブランドだとロレックスで、理由としては再販の際に付属品として付けられるものが増えるという理由があります。
    日本ロレックスを通っていると、保証書に記入されますがその際に個人情報を記入されてしまうため再販時に付属品として付けられなくなってしまいます。並行輸入の場合は記載しない状態で手に入れることが出来るため、買取して販売する際にカード付で販売できます。

    ロレックスの場合カードの有無で修理対応やオーバーホールしてくれるかどうか変わることはありませんが、資産価値、コレクション目的で購入する方からは付属品の中で購入できないカードは重要になるため買取価格に大きく差が出てきます。

    一般的にはデメリットが多い並行輸入品ですが、一部ではこのようにプラスの要素として見られることがあります。
  • まとめ

    並行輸入品の買取は普通の買取とは少し違うため、いつもと同じような感覚でいると戸惑うことがあるかもしれません。

    時計、バッグ、ジュエリー、靴などの場合、並行輸入品であっても買取価格に影響がないことが多いですが、洋服は明確に並行輸入品だとわかってしまうため、買取価格に影響が出てきます。一部時計などの場合影響がありますが、ほとんどの場合洋服で大きな影響が出ます。

    洋服の場合は、正規代理店が国内に流通させる場合は、品質表示タグを取れないようにつける義務があるためわかりやすいアイテムです。販売している際に一般顧客も確認できるため正規品と差をつける必要があり、結果的に買取価格が下がってしまいます。

    エコスタイルでは並行輸入品でも買取を行っております。アバクロの場合並行輸入品は買取できませんが、その他のブランド、ハイブランドなどは並行輸入品でも買取しております。断られやすいモンクレールなどであっても買取可能です。お気軽にご相談ください。

この記事を監修した担当者

  • エコスタイル
    吉本訓典
    AACD協会基準判定士、リユース営業士
    エコスタイル鑑定士

    広尾店、銀座本店の鑑定士を経て店舗サポート課に配属され複数店で鑑定士を経験。
    エコスタイルのコンテンツのコラムや買取実績などを担当。鑑定士で培ったブランド知識やメンテナンスの知識を活かしコンテンツを制作している。