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2016/04/30ベルルッティ等紳士靴のお手入れ(メンテナンス)方法

  • メンテナンス道具を揃えましょう

    まずはメンテナンスを行う前に道具が無ければ何も始まりませんね。 そこで下記のモノをご用意ください。
    間違いなく傷がつき汚れてしまった靴も見事に復活を遂げます。
    デリケートクリーム(ステインリムーバー)
    有色クリーム
    ビーワックス
    ポリッシュ

    ポリッシュウォーター
    ブラシ
    ぺネレイトブラシ
    以上の8点をご用意ください。
    オススメのブランドはモブレイやコルドヌリアングレーゼ等がオススメです。
  • メンテナンスの基本。汚れ落とし

    メンテナンス方法をご紹介します。こちらでは磨きに入る前の段階、汚れを落とす作業です。

    ~1項目~
    ブラシでほこりを落とした後、固く絞ったふきんで表面の汚れを落とします。まずは表面の汚れやゴミをふき取る作業から開始します。必ずシューツリーを入れた状態で行う事が大事です!!まんべんなく拭き上げる事がポイントです!

    ~2項目~
    デリケートクリーム(ステインリムーバー)でワックス分を除去します。Tシャツなどの切れ端を使い、たっぷりとデリケートクリームをつけてしっかりと拭きあげます。表面に残った古いワックスを除去するための工程です。

    ~3項目~
    ポリッシュウォーターで表面を引き締めます。これは後の工程を効率よく進める為に大事な作業です。手穴を引き締める効果のあるポリッシュウォーターが効果的です。

    磨き始める前にはこのひと手間が重要です。古いクリームの上から新しいクリームを塗った場合、その時は綺麗に見えますが、ひび割れたり劣化する原因ですので、しっかりと落としましょう。女性が毎日化粧を落とさないまま上から化粧をしているのと同じことになります。
  • メンテナンス方法。磨き

    次は磨きに入ります。しっかりと古いクリームや汚れを落とし、すっぴんにしたら磨き始めます。

    ~4項目~
    ぺネレイトブラシを使ってクリームを塗ります。有色クリームを少量ブラシにつけ、円を描く様にアッパーへ塗布します。クリームは革と同色か少し明るめの色をお勧めします!

    ~5項目~
    馬毛の靴ブラシでクリームを伸ばします。毛先が触れるくらいの力具合でサササッと磨き、全体に伸ばしていきます。塗りムラがあったら4項目に戻りましょう!

    ~6項目~
    Tシャツの切れ端を使ってカラ拭きをします。これは余分なクリームを拭き取る工程です。せっかく塗ったものを取ってしまわない様にひと呼吸置いて吸わせるのが大切です。

    ~7項目~
    有色クリームでコバの周りをケアします。傷ついたコバ周りを保護・補色する為の工程です。6項目の様に乾拭きする作業は不要です。

    ~8項目~
    ポリッシュをトゥやヒールに塗ります。最初はたっぷり目に行う事がポイント!この時、甲などの屈曲する部分に塗ってしまうとひび割れの原因になる為要注意です。ただし通気性を損ないますので、付けすぎには注意です。

    ~9項目~
    ポリッシュウォーターで油分を馴染ませます。この工程でポリッシュのワックス分を馴染ませる為に布で少量塗ります。ポリッシュを取り切らない様に丁寧行いましょう!

    ~10項目~
    水を僅かに付けてポリッシュを伸ばします。円を描く様に伸ばしてはポリッシュを付けて更に水を付けては伸ばす作業を光沢が出るまで繰り返します。ポイントはメダリオンやパーポレーションがある場合は直接水を垂らすと染み込んでしまう場合がありますので水は少量で行うのがベストです!

    ~11項目~
    ビーワックスで同様の作業を反復します!ポリッシュをビーワックスに変えて同様の作業を行います。指の紋様状に浮く様になれば上手く行っている証です!

    以上が磨きの工程です。順序良く行うと、多少の傷やスレなどはわからなくなります。日ごろからメンテナンスを行うと、適度な水分、油分で傷がつきづらくなり、ダメージや劣化が減りますので長持ちします。
  • まとめ。メンテナンスをしないとどうなるの?

    メンテナンスをしない場合どうなるかお分かりですか?当たり前ですが、すぐにダメになります。

    良い靴は10年といわれますが、それはきちんと適切なメンテナンスを行っている場合です。傷やスレはほおっておくとその部分からダメージが広がります。

    乾燥が進むとひび割れや擦り切れなどが起こり、ダメージが加速していきます。また、どんなにいい靴を履いていてもその人の評価はだらしなく貧乏そう、というイメージを与えます。
    足元を見るという言葉がありますが、足元まで気を使える人かどうかで人間性が分かることからここでも使用できますね。

    ダメージは放置せずに、メンテナンスを続けるとずっと綺麗な状態で使用できます。難しいと思った場合はプロに依頼するというのもありかもしれません。

この記事を監修した担当者

  • エコスタイル
    吉本訓典
    AACD協会基準判定士、リユース営業士
    エコスタイル鑑定士

    広尾店、銀座本店の鑑定士を経て店舗サポート課に配属され複数店で鑑定士を経験。
    エコスタイルのコンテンツのコラムや買取実績などを担当。鑑定士で培ったブランド知識やメンテナンスの知識を活かしコンテンツを制作している。