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2016/04/16知ってる?知らない?グッチの歴史~グッチとグッチ家の騒動~

グッチ 歴史

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知ってる?知らない?グッチの歴史~グッチとグッチ家の騒動~

世界的人気ブランドのグッチですがその歴史には紆余曲折があります。グッチ一族の内紛から新生グッチにいたるまでをご紹介します。

  • アルド・グッチの失脚

    アルド・グッチの失脚
    事の発端はグッチオグッチの死後、孫であるマウリチオグッチが迎え入れたパトリチアという女性の野心が原因です。グッチの社長夫人というものに強いあこがれを抱いていたパトリチアは夫であるマウリチオをそそのかし、アルド・グッチからその座をなんとか奪い取ろうと考えます。

    そこでパトリチアが考えたのがアルドから追放の処分を受けたパオロの持つ3.3%の株を手に入れることでマウリチオの持つ50%の株と合わせて過半数を維持し、株主総会でアルドを失脚させるというものでした。
    父親であるアルドに対して強い憎しみを抱いていたパオロはパトリチアのこの提案に乗り、株式の過半数を取得したことでアルドは1984年にグッチの社長を解任させられてしまいます。

    このことによりグッチの社長にはマウリチオが選出され、パトリチアは晴れてグッチの社長夫人という地位を手に入れ、周りからの羨望を集めることに成功しました。
  • グッチ一族の骨肉の争い

    グッチ一族の骨肉の争い
    パトリチアの策略によってグッチ社長の地位を失ったアルドですが、新社長であるマウリチオに対して、父親であるルドルフォから株式を引き継ぐさいにそのサインを偽造して株式を譲渡させたというスキャンダルを公表したことによりマウリチオはこの裁判が集結するまでの間、社長から解任をさせられてしまいます

    しかし、この情報を流したアルド自身も社長時代の脱税というしっぺ返しがマウリチオ側からあり、こちらも禁固刑に処されるなど、グッチ一族内で骨肉の争いが始まりました。

    その後、マウリチオがグッチ会長の職に復帰を果たしますがアルドから20%ずつの株式を譲渡されていたパオロ以外の2人の子供はマウリチオにグッチの経営をさせるぐらいなら他人のほうがまだましであるとのことから、インベストコープという会社へグッチ株の売却を行います。また、これにパオロも同調し、株式の半分が一族の手から離れたことになります。

    その後、会長職に復帰していたマウリチオ自身も経営に対して魅力を失い、同様にグッチの株式をすべて手放すという決断をすることになりました。
    この結果、グッチの経営からグッチ一族は全員が身を引くというかたちになりました。
  • グッチの不振と新生グッチ

    グッチの不振と新生グッチ
    スキャンダルの応酬で傷ついたブランドイメージと素人である管財人による稚拙な経営によってグッチは不振の極みとなります。

    ようやくこの不振から脱する兆しがみえたのがドーンメロー氏がクリエイティブディレクターに就任してからになります。一度広げた風呂敷をいったん閉じ、グッチの格となるデザインのみ展開を継続していったことによって徐々にグッチの経営も上向いてきました。

    そのころ、新進気鋭のデザイナーとしてレディースの洋服のディレクターに向かえらえたのがトムフォードです。
    トムフォードがグッチのクリエイティブディレクターに就任してからは彼の出す新生グッチのコンセプトが瞬く間に世界のセレブリティに支持をされ、グッチは再び世界のトップブランドとしての地位に返り咲くことができたと言われています。
  • グッチオグッチの死後から騒動に至るまで

    グッチオグッチの死後から騒動に至るまで
    グッチオ・グッチ氏には5人の子どもがいましたが、その中で最終的にグッチの家業を行ったのが三男のアルド・グッチと五男のルドルフォ・グッチでした。

    三男のアルドは非常に経営感覚の優れた人物で、グッチのブランドをより高めるために父親の反対を押し切って世界進出を提言し、実行していきます。
    このグッチの世界進出は見事に成功を納め、一気にグッチの名を世界に知らしめました。
    また、グッチのアイコンデザインである「GG柄」を考案したのもこのアルド・グッチです。父親のイニシャルから創造したこのモチーフをブランドの顔として育て上げた彼の功績は今でもグッチの中に脈々と受け継がれています。

    一方の五男のルドルフォは最初はグッチの家業に携わらず、俳優として生計を立てていくつもりでしたが、ほどなく失敗をしたところに父親から助け舟を出される形でグッチの経営に携わるようになりました。
    グッチオ・グッチ氏は5人の子供の中でも特に末っ子のルドルフォを可愛がっていたとされており、これが後々のグッチの暗い歴史の発端となってしまいます。
    ルドルフォは俳優で培った芸能関係のツテを活かして、オードリーヘップバーンなど当時、最も注目を集めていた人物たちにグッチの製品を持たせることでグッチのブランディングに貢献をしていきました。

    グッチオ・グッチ氏が逝去するとグッチの株は2人に50%ずつ譲渡されるかたちとなりました。
    アルドとルドルフォは決して仲が良いとは言えない関係ではありましたがお互いが持ち味を発揮しつつグッチのブランディングを行っていましたが、ルドルフォが亡くなり、その息子のマウリチオが株を引き継いだあたりから雲行きが怪しくなってきます。
    マウリチオ自身は特に野心の強い人物ではなかったのですが、マウリチオの夫人であるパトリチアが大変な野心家であったことからグッチ家の内紛が激化をしていきます。

    アルド・グッチには3人の息子がいました。
    アルドは自身の持つグッチの株の10%を3等分し、3人の子供に持たせることでグッチの経営に参画させようと考えていました。
    この3人の中で、父親であるアルドに反発し、独断で事業を行おうとしていたのがパオロ・グッチでした。

    パオロは父親に内緒で「パオロ・グッチ」という新ブランドを制作し、販売を行おうとしていましたが、既存の上流階級向けではなく、中流階級にまで手を伸ばそうと考えていました。これがアルド・グッチに知られてしまったことから彼の怒りに触れてしまい、パオロはグッチ一族から追放されるという事態になってしまいました。
    このことがきっかけでパオロは父親であるアルドに対して強い憎しみの気持ちを持ったと言われています。
  • まとめ

    今ではグッチといえば誰もが認めるトップブランドとなっておりますが、ほんの20〜30年前まではこのような骨肉の争いからブランド存続の危機に直面していたこともありました。
    こういった歴史的な背景を知りながら、グッチのGG柄を眺めているとまた違った味わいのあるブランドに思えてきませんか?
    グッチの商品を手に取った時に少しでも思い出してもらえるといいかなと思います。