2022/08/07サンローランパリとはどんなモードブランド?ラグジュアリーブランドとしても評価されている理由とは
サンローランパリとはどのようなブランドかご存じでしょうか?
サンローランパリは1961年にイヴ・サンローランとパートナーのピエール・ベルジェによって設立されたブランド「イヴサンローラン」からスタートしたブランドです。
イヴ・サンローランのデザインする洋服はそれまでファッション界で常識とされてきたような概念や観念を次々と壊し、塗り替えることで新たなファッションを作り上げていきました。今ではファッションとして当たり前のように定着しているシースルーやサファリルックといったアイテムも当時のイヴ・サンローランが既存のファッションの常識を覆して発表したコレクションになっています。
2000年に入るとラグジュアリーブランドとしては低迷するイヴサンローランですが、2012年にクリエイティブディレクターに就任したエディ・スリマンによってブランドを「サンローランパリ」へと変更し、エディ・スリマンの新たな解釈によって発表されたコレクションによってラグジュアリーブランドとして再び脚光を浴びることになります。
そんなイヴサンローラン/サンローランパリのブランドの歴史やデザイナーの変遷、人気のアイコンアイテムなどを今回はご紹介をしていきたいと思います。
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サンローランパリとはどんなモード系ブランド?
イヴサンローランというブランドはそれまでのファッション界の常識や概念に囚われない前衛的なデザイン、いわゆる「モード」と言われるファッションを体現したブランドとなります。
イヴ・サンローランは自身のブランドを立ち上げる以前にクリスチャン・ディオールから見染められ、急逝したクリスチャン・ディオールに代わって21歳の若さでディオールの主任デザイナーに就き、その才能を発揮し、ディオール亡き後のブランドを救ったと言われています。
その後、徴兵での心身喪失やディオール内の保守的な反発もあり、ディオールを去ったイヴ・サンローランは1961年に生涯のパートナーであるピエール・ベルジェとともにイヴサンローランを設立します。
イヴサンローランの発表するコレクションはそれまでのファッションの常識を覆すような前衛的なデザインで瞬く間にファッショニスタの心を掴み、一躍トップブランドの仲間入りを果たします。
イヴ・サンローランは自身が引退をする2002年まで「モードの帝王」としてファッション業界に多くの影響を与える存在でした。2002年にイヴ・サンローランが引退した後はオートクチュールを閉じ、ライセンス事業に重きを置いたこともあって、ラグジュアリーブランドとして低迷する時期となります。
2012年にかつてイヴサンローランのメンズのアーティスティックデザイナーを務めていたエディ・スリマンがクリエイティブディレクターに就任したことで再びラグジュアリーブランドとして脚光を浴びるかたちとなりました。エディ・スリマンはイヴサンローランというブランド名を「サンローラン・パリ」へと変え、新たな感性を吹き込むことで再び人気を集めるブランドへと復活させています。 -
サンローランパリがラグジュアリーブランドとして評価されているポイント
サンローランパリがラグジュアリーブランドとしてファッショニスタから高い人気を誇る理由をいくつかご紹介いたします。
・最新のデザイン
イヴサンローランの時代から現代アートのデザインを洋服に取り込んたデザインや有色人種のモデルを起床したランウェイなど、常に既存の常識にとらわれないデザインや価値観を大事にしているブランドであり、それがサンローランパリにも受け継がれ、ファッショニスタから支持を集める理由の1つとなっています。
・アイコニックなデザイン
ブランドロゴでもある「YSL」はブランド名が変わった今でもサンローランを代表するアイコンとなっています。また、エディ・スリマンが得意としていたスキニーやレザージャケットというアイテムやパームツリーをモチーフとしたテディジャケットなどもファッショニスタから高い支持をされているアイコンアイテム・デザインとなっています。
・メンズレディースともに展開
イヴサンローラン時代からメンズ・レディースともにコレクションを発表していますが、近年ではメンズ・レディースに囚われないユニセックス・ジェンダーレスなデザインのアイテムも増えており、感性の高いファッショニスタからじわじわと評価をされています。 -
サンローランパリのアイコンアイテム
イヴサンローラン/サンローランパリで特に人気の高いアイコンアイテムをいくつか抜粋してご紹介いたします。
・スモーキングジャケット
イヴ・サンローランが手掛けた女性が着るタキシードジャケットです。男性向けのタキシードを女性が着るということで内在する願望をかたちにしたと言われるイヴ・サンローランを代表するアイコンアイテムです。
・ライダースジャケット
一般的なライダースジャケットとは一線を画すイヴ・サンローランのライダースジャケットは1990年代から現在に至るまでブランドのアイコンアイテムとして君臨し続けています。上質なラムレザーと極力シェイプされたタイトなシルエットはジャケットと置き換えてもスタイリッシュに極まる圧倒的なセンスにあふれている逸品です。
・スキニーパンツ
エディ・スリマンの手掛けたサンローランパリの中でもこれぞエディ・スリマンというアイテムがスキニーパンツです。これを履くために努力するファッショニスタも多く存在するサンローランパリを代表するアイテムです。
・テディジャケット
こちらもエディ・スリマンが得意とするシルエットのジャケット。ルーズなシルエットになりやすいスカジャンやスタジャンをラグジュアリーに仕立てたサンローランパリの名作です。 -
まとめ
サンローランパリは2012年にエディ・スリマンがブランド名をイブサンローランから変更をしていますが、決してイヴ・サンローランとの決別をするものではなく、社名はイヴサンローランのままとし、サンローランパリのロゴのフォントは創業時のフォントに戻すことでイヴ・サンローランに対するリスペクトを表しています。
現在、クリエイティブディレクターはエディ・スリマンからアンソニー・ヴァカレロに変わり、また新たなサンローランパリを発信することにファッショニスタから大きな期待が寄せられています。
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