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2016/03/07ダイヤモンドの原石はどのようにして市場にでていくのでしょうか。

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ダイヤモンドの原石はどのようにして市場にでていくのでしょうか。

ダイヤモンドが産出されてから必ず通るのが「研磨」という作業です。原石から美しい宝石となったダイヤモンドは市場に飛び出していきます。

  • 原石から宝石になるまで?

    原石から宝石になるまで?
    ダイヤモンドの原石は美しくありません。アンカットと言われる研磨されない状態のダイヤモンドも確かに趣はありますが、宝石としての価値はほぼありません。 さて、宝石の研磨においては圧倒的な存在感の国があります。それはインドです。金額ベースで全体の65%以上、質量ベースでは全体の90%以上のシェアを誇っています。 この世に存在するほとんどのダイヤモンドがインドを経由して世界に出回っていると言っても過言ではない数字になっています。 質量ベースでは90%にも関わらず、金額ベースでは65%に留まるという事は、質の高いダイヤモンドほどインドでは研磨されていないという事が考えられます。確かに、以前はインドと言えば質の悪いカットの代名詞だったのですが、現在は技術的な差はほとんどなく、むしろ革新的な技術の導入に1番やる気をだしているのがインドです。 クリエイティブ系のジュエリーブランドを見ても、インド発祥のブランドが数多く存在するのもこういった背景があります。多くのバイヤーもインドに買い付けにいきます。よっぽどの事がない限り、インドはダイヤモンドにとって欠かせない研磨地として君臨し続けるでしょう。
  • 原石から宝石になるまで?

    インド以外の研磨地はどのようなところがあるのでしょうか。金額ベースでは2位が中国、3位が南アフリカとなっています。中国はベルギーやイスラエル等の研磨業者の工場がはいっているので、実際はオーナーの国から輸出される事になります。ベルギーとイスラエルは特徴的な国なので言及しておくと、ベルギーは大粒の原石から研磨する高額のダイヤが多く、イスラエルはファンシーシェイプが伝統的に得意です。
  • 宝石の販売金額ランキング

    このようにして、原石から美しい宝石へと研磨されたダイヤモンドはどの国で多く販売されているのでしょうか。
    1位アメリカ 30%
    2位中国 10%
    3位インド 9%
    4位日本 6%
    となっています。 近年の中国、インドのバブリーな話があるので世界規模で見ても多くのシェアをとっているのかと思うと、意外とそうでもありません。ジュエリーの販売に不可欠なのは消費人口を確保できるかです。アメリカの最大の特徴は移民の受け入れが寛容で消費人口が常に流動的という点にあります。宝飾品の購入は一部の富裕層と思われがちかもしれませんが、圧倒的な商品を支えているのは1番人口が多い、中間層です。アメリカも貧富の差が加速し、この中間層が少なくなってきています。 一方、爆買いで注目をあびている中国やインドですが、貧富の差が今後も広まる一方ですし、高齢社会は免れないので、そこまで大きな成長がある見方は肯定できません。 この説明を聞くと宝飾品業界が縮小に向かっているように思えるかもしれませんが、そもそも世界人口の増加と新興国の需要が間違いなく高まっていくので、全体としては増加傾向にあると考えられます。